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- ねじ止め作業のコツ
ねじ止め作業は、正しく行わないと締結強度や保持力が発揮されなくなります。取付物によってはねじが破損したり板浮きやバカ穴が開いたりします。それを防ぐために、失敗しない方法やドライバーの選び方などをご紹介します。
コンパネ浮きによる失敗
C型鋼に材料を取り付ける場合
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リーマー(羽根付)ねじの貫通不良
C型鋼に石膏ボードをはさんで、ガルバ鋼板を取り付ける場合
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こんなときは半ねじ使用
C型鋼にスレートをはさんで、1mm以上の鋼板を取り付ける場合
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適用板厚を越えたC型鋼による折損
フレキΦ3.8mmを使用
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波板寸法
屋根や壁によく使われる建材で波板があります。スレート波板と鉄板波板では寸法が大きく異なります。ねじの選定や座金を組合せる時には波板寸法を確認してください。また、これらとは別にポリカ波板もありますが寸法は下表のいずれかに該当します。

波板寸法表
名称 | ピッチ | 谷の深さ | 適用座金 |
---|---|---|---|
スレート小波 | 約63 | 18 | M6ユニクロキョクザ・M6ステンレスキョクザ |
スレート大波 | 約130 | 36 | M6ユニクロキョクザ・M6ステンレスキョクザ |
鉄板小波 | 約32 | 9 |
ポリカ製波型座金(プラザ) |
鉄板大波 | 約76 | 18 | M6ユニクロキョクザ・M6ステンレスキョクザ |
下穴をあけて使用する場合
ジャックポイントは、下穴なしで鋼板に穴あけ、タップ、ねじ締めがワンタッチでできるねじです。それぞれのねじ太さに応じて使用可能な下地の厚さが定められています。(ジャックポイント各製品表適用板厚欄参照)
やむを得ず適用板厚を超えた厚鋼板に使用する場合は、適正な下穴をあけてください。ただし、厚鋼板同士や重量物を取り付けるとせん断荷重に耐えられず、ねじ折れする危険があります。小型軽量物(例−安全表示板など)の取り付けに限定してください。
適用下地厚概要
ねじ径 | 適用板厚 |
---|---|
φ3.5 | 2.3mmまで |
φ4.0 | 3.2mmまで |
φ5.0 | 4.5mmまで |
φ6.0 | 6.0mmまで |
※特殊ねじは上記以外のこともあります。詳しくは弊社製品総合カタログの品番サイズ表にある適用板厚欄をご確認下さい。
厚鋼板に下穴をあけてジャックポイントを
使用する場合の下穴径
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使用されるねじ径と鋼材板厚によって
下記の下穴をあけてください

ご注意
誤った下穴径で締め付けを行いますと鋼材やねじを破損することになりますのでご注意ください。
